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自分を何と呼ぶか?

雄一郎はこの Cafe Yuichiro の中では、自分自身を表わす単語として「僕」を使っているのだけれども、普段友達と話す時なんかは「俺」を使っている。ネット上だから「僕」を使うのかと言うとそうではなく、友達とのメールなんかでは、ちゃんと「俺」を使っている。では何故使い分けるかと言うと、「僕」の方が「俺」よりもなんだか謙虚で、柔らかなイメージがあるからだ。自分自身のページに来てくれる人に対して「俺」って言うのはなんだかちょっと乱暴すぎる気がするし、なんだか「頭悪いっすぅ俺ぇ」みたいな感じを与えかねないからだ。余談になるけれど、初めて小学生の時に自分自身の事を「俺」って言ってみた時は、なんだか自分自身がとても強くなった気がしたものだ。ジャイアンが自身の事を「俺様」と言い、のび太が自身の事を「僕」と言う事からも、「俺」と「僕」の力関係は歴然だと思う。

話がそれたけれど、主題は「自分を何と呼ぶか?」である。日常生活では「俺」って言うのにもう慣れてしまっているので「俺」である。ところが Cafe Yuichiro 上でエッセイを書くときなんかは「僕」であって、フォーマルな場所や、いわゆる目上の人と話す時なんかは「わたくし姓は山田、名は雄一郎であります」なんて言ってみたりする。「僕」と「俺」を使い分けるのは、まぁそんなに難しい事ではないのだけれど、「わたくし」って言うのはかなり苦痛で、普段使わないのにいきなり自分の事を「わたくし」なんて言うのは、非常にムズムズした感じがする。

女の子はみんな「わたし」って言えるからいいなぁって思う。また英語では男性も女性も、フォーマルであろうがカジュアルであろうが、"I" って言えばいいだけだから簡単である。でも何故か日本人の男子だけは(勿論他の国とかでもこういう事情はあるんだろうけど)、自分の事を「僕」「俺」「わたくし」「拙者」などと使い分けなければならないから面倒である。

ところで関西人は「自分」って言葉を "Me" を表わすにも "You" を表わすにも使ったりする。例えば「自分のおとん今日何しとん?」って質問は「あなたのお父さんは今日何をしているのですか?」という意味だし、「自分のおとん今日寝とうわぁ」って言うのは「私の父は今日は寝ています」と意味を表わしている。男と女の垣根どころか、"I" と "You" まで一緒にしてしまっているのは、さすがは関西人って所であろう。まぁでも、関西出身以外の人にはどうもややこしいみたいである。

なんだか訳のわからん文章になってしまったけれど、ここで言いたいのは、本人を知っている人、「何お前調子乗って僕とか言っとぉねん」って言わないで欲しいなぁって事と、それから Cafe Yuichiro の中でしか雄一郎を知らない人、「うふふ、きっと育ちのいいおぼっちゃんなのよ」とか、「甘っとろい男だぁ。俺が精根入れなおしてやる!」とか言わないで欲しいなぁって事です。生産性のない文章ですいません。

3/12/99

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